今週の馬券動向分析

第36回 ジャパンカップの展望

1着賞金が3億円と日本競馬では最高額となるジャパンカップ。90年代まではシングスピール、ピルサドスキーなど海外の強豪が多く勝利を収めたが、近年は日本調教馬が優勢。過去10年でも、ディープインパクト、ウオッカ、ブエナビスタ、ジェンティルドンナといった名牝が優勝馬に名を連ねている。
今年は、2走前の毎日王冠では牝馬ながら牡馬を相手に蹴散らしての勝利したルージュバックが果敢にジャパンカップに出走予定。
持ち味のキレ味が戻れば、あっと言わせる力はある。今年はどの馬がタイトルを手にするのか。過去の傾向を見てみよう。


◎一見波乱含みのジャパンカップだが!!

過去のデータを紐解くと、過去10年で1番人気の複勝率は80.0%。
つまり、馬券圏外となったのが2頭のみ。2011年デインドリーム(6着)、2014年ジェンティルドンナの4着。
しかし、2桁人気の3着2回も11年、13年。3連単の配当は2010年までの5回中4回が3万円未満と意外と落ち着いている。それでも人気どころに絞って買うのは危険。


◎馬体重について

ジャパンカップの馬体重別の成績は480キロ以上500キロ未満に好走馬が多い。逆に、500キロ以上の大型馬は過去10年に勝ち馬は不在。
また複勝率も11.8%と振るわない。近年ではゴールドシップやペルーサが上位人気で馬券圏外に敗退のデータ。


◎注目すべき年齢

これまで過去5年で15頭中13頭は3歳〜5歳馬。例外馬は、2013年3着の過去に2着の実績があったトーセンジョーダンと2011年3着のジャガーメイル。実績がある馬、血統的に合いそうな馬以外は割引きたい。

★該当馬


・ゴールドアクター
・リアルスティール
・キタサンブラック
・サウンズオブアース
・ディーマジェスティ
・ルージュバック
・ワンアンドオンリー
・アルバート
・シュヴァルグラン
・レインボーライン
・ビッシュ
・トーセンバジル
・イキートス
・イラプト
・ナイトフラワー


◎前走の上がりタイムに注目

これまで過去5年で該当するデータとして15頭中11頭が前走G1で5位以内の上がりを記録。
さらに、毎年2頭以上が絡んでいることからも、どんな展開でも一流の上がりを使える馬に注目。
★該当馬


・リアルスティール
・ディーマジェスティ
・ルージュバック
・レインボーライン


◎注目すべき血統

ジャパンカップは、ノーザンテースト系、グレイソヴリン系に注目。
さらにダービーに強い血統でディープインパクト産駒、トニービン、ノーザンテースト系の血を持つ馬には特に注意が必要だ。


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